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小説モンスターハンター3rdタイトルイラスト
第一狩り・伝説の龍
  1

11月30日、時刻5時20分
ここはドンドルマの街。多くの人とハンターが住んでいる町。
ハンターとは、生活に害をなすモンスターを狩る仕事だ。
そしてここにも一人のハンターがいる。
彼の名は本城卓也。32才、妻と二人の子供がいる。

「お父さん。今日は狩りにつれてってくれるんでしょ?」

そういったのは卓也の息子翼である。
今日は翼の10才の誕生日で、その記念に狩りにつれていく約束をしていたのだ。
わかっているよと返事をすると、自分の部屋に入っていった。
10分ほど経ったとき部屋から姿を現す。
その姿は、全体的に青く、黒いところもある。
世間では、リオソウルUシリーズと呼ばれている装備だ。

「今日は、翼の初めての狩りだからギアノス狩りに行くか!」

ギアノスとは、鳥竜種の小形モンスターに属し、雪山に棲んでいる。
卓也は、手に持っていた白く分厚い服らしきものと、骨でできた小さな2つの剣をリビングのテーブルに置く。
白く分厚い服らしきものは、マフモフシリーズと呼ばれ初心者が使う防具で、骨でできた小さな2つの剣は、ボーンシックルと呼ばれる双剣だ。
これら2つは、翼の誕生日プレゼントである。
卓也は、翼にマフモフシリーズを着るように言うと、また部屋へ戻っていく。
さしずめアイテムの整理に行ったのだろう。
初めての装備ということで胸を躍らせていた翼は、さっそくマフモフシリーズを着てみるが、思っていたよりぶかぶかだった。
それもそのはずこの装備は、卓也が16才のときに着ていた物だからだ。
だが翼は、そんなとこも含めてこのマフモフシリーズを、気にいったのだった。
翼は、テーブルの上においてあるボーンシックルをとって、ポーズをつける。
斜め45度で、足を肩幅まで広げ、片手を前に出しもう片方の手を斜め後ろに下げた。
そして翼は思う、「きっまった!!」と……。

「なにやっなてんの、お兄ちゃん?」

翼は、慌てて声のする方向を見る。
そこにいたのは、翼から4才離れたパジャマ姿の眠そうな妹がいた。
彼女の名前は、桜。本城家の長女である。

「な、ななな何でこんな早く起きてるんだ」

「私は、トイレにおきただけ」

翼は動揺していた。朝っぱらから鏡の前でポーズを取る、その行動自体おかしいのに、それを実の妹に見られることは、かっこいいポーズだとしてもとても恥ずかいと翼は思う。
そして今翼の精神を保っているのは、このポーズはかっこいいという自信だった。

「まったくこんな朝早くから、変なポーズとってなにやってんのよ」

翼の中の何かが崩れ去った。
そんな出来事から、3分ほど立ったとき卓也は、部屋から出てくる。
卓也は見た。なきそうになった顔で妹をたたこうとしている翼の姿を。

「やめなさい!」

卓也は、翼の頭にチョップする。

「だ、だって桜がー」

完全に泣いた顔で、頭を抑えながら口答えをする。
卓也はその言葉を聞くと、翼の頭に手を置く。

「泣くな!男だったら女に手を挙げないで、むしろ守れるぐらいになれ!」

「わ、わかったよ」

卓也は、置いた手を使って頭をなでる。
そうすると卓也は言った。

「じゃーもうそろそろ行くか………狩りに!!」
〜続く〜
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